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【世直しブログ】韓国「オーマイニュース」の挑戦

こんにちは、柴田敬三です。
6月3日(金)の分のブログです。

韓国のインターネット新聞『オーマイニュース』って、ご存知ですか? 世界で最も成功しているオルタナティブ・ジャーナリズムのインターネットメディアです。太田出版から4月に出版された『オーマイニュースの挑戦』という本、おもしろいですよ。著者は、オーマイニュース社の代表・呉連鎬(オ・ヨンホ)さん。

2000年2月2日、株式会社を設立。4人でスタートしたこの新聞、アクセスは1日600万件以上。2002年には、現在のノ・ムヒョン大統領を生み出したメディアとして、一躍有名になりました。

市民みんなが記者というコンセプト。2004年5月には、トルコのイスタンブールでおこなわれた世界新聞協会の大会で、成功の理由を発表するなど、世界中のマスコミから今、最も注目されています。すでに、英語版を配信し、日本語版にもチャレンジするとのこと。すごい! 経営的にも黒字を達成し、約60人の常勤雇用を成立させているそうです。

市民参加型ジャーナリズム。
代案提示型のメディア。
オーマイTV(動画)や、週間のオーマイニュース(紙新聞)も手がけ、新しい市民派メディアの先頭を走っています。

世直しを目的に、韓国社会に民主主義を広め定着させ、記者クラブを開放させた、若い世代のエネルギーを、この本から強く感じました。

ACTの先の先の先。我々もやらなきゃ!
ちょうど、「ほんの木」で1988年~1991年に出した月刊誌『Up date』と非常にコンセプトの似た取材スタイルです。時代は今、こっちにきているんだなぁ、とつくづく自覚させられました。

はたして日本では、どうなるか?
インターネット新聞の日本での先発隊『日刊ベリタ』『JANJAN』のふたつのメディア、実態がどうなのか、知りたくなりました。

私が代表をつとめる市民新聞『ACT』は今、紙のメディアを年21回、出しています。が、販路で本当に苦しんでいます。本と同じで、売るのは辛い、大変です。同じくオルタナティブ・ジャーナリズムなのですが、ACTにとって、本当に参考になりました。

日本の新聞、TV等のマスメディアのあり方、開かれ方、記者クラブなどを、どう考えてゆくべきかも、ヒントをたくさんもらったように思います。

興味のある方、マスメディア就職希望の方、ジャーナリスト志望の方、ぜひ、ご一読ください。かなり、目からウロコです。

また、来週! よい週末をお送りください。

by shibata-kz | 2005-06-06 09:53 | いざ世直し!  

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