
面白いけど一方的見解の本?と私は判断します。
先日、近くの竹橋の毎日新聞社のあるパレスサイドビルに行った所、館内の書店で「今売れている本」コーナーに目が止まりました。その2位に、講談社刊「さらば財務省!」官僚すべてを敵にした男の告白、内閣参事官高橋洋一著、という単行本があり、つい手を伸ばして買ってしまいました。
小泉~竹中政権を内部から司令塔として支え、安倍内閣でも政策立案をしていた人の本です。「郵政民営化」「道路公団民営化」「政策金融改革」「公務員制度改革」を実現させたキャリアが、財務省と訣別、改革つぶしのすべてを暴露する…とオビにあるように、なかなかいさましい本です。
この本、確かに小泉―安倍時代の内幕がのぞけますし、既得権益への改革つぶしをたくらむ官僚たちの暗躍や、おどしすかしもよくわかる、貴重な情報は、それはそれで面白いのですが…
しかし、お読みになった方、どう思いますか? 講談社の単行本にしては、話が一方的に書かれすぎている、と私は思います。講談社さん、いかがでしょう?
つまり、
①小泉・竹中政権の光は書いたが、地域崩壊、経済格差や非正規雇用の拡大を始めとする、陰が一切書かれていない
②安倍前首相の突然の雲がくれ、政権放り投げ、首相やめちゃった入院の裏表が全く書かれてない
③2007年7月の参院選の自民敗北、民主勝利が分析されてない
④単に自民の改革派(と呼んでいるが実はアメリカ追従の新保守、改憲グループ)を善。反小泉・安倍グループを悪。民主党、野党を単なる悪のように表現している
⑤小泉・安倍路線と、アメリカの年次改革要望書の対日要求に一切ふれていない
など、非常に、見え見えの、不思議な使い分けが全体を支配していると思います。
講談社のこの本の担当者は、どうこれらを分析していたのでしょうか?
だがいずれにせよ、今私たちが考えねばならない日本の政治構造とは、以下に分類できるように思います。
①旧来の自民党。つまり、日本民族派。税金をぶん取る利権、族議員。戦前型への改憲派。
②新安保、アメリカン・グローバルスタンダード、追従。いわゆる旧来の自民党ではないが、強い日本、軍備ふくめて改憲派。
③自民党を支え、税金と利権をやりとりする官僚主権派。
④自民党の護憲派。ハト派。
⑤民主党(寄り合いバス~②+④+社民のソフト派)
⑥社民党
⑦公明党
⑧共産党
⑨その他
で、①+②+③+④の総和が→今の自民党です。
もう一つの分類、この辺のどこに何人がいるかという見方。
そろそろ右翼保守とニュートラル・ハト、高齢議員と若い世代の、思想と世代で政治を分類することと、世襲議員を認めるのか、認めないのか、議員の3年定年制などを、どうにか決着すべき時代がきているようにも見えます。
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